こちらで更新継続中。「The Division」オープンβテストの感想。 良質ながら個人的に物足りなさも。

「The Division」オープンβテストの感想。 良質ながら個人的に物足りなさも。

The Division イメージ

先日行われていたディビジョンのOBT。 私もなんだかんだでPS4/PCで参加していたので、触ってみての感想などを。

様々な部分から感じられるこだわり、基本的なシステムやゲーム性など、平均以上の水準を誇っていて多くの人は楽しめそうな一方で、あくまでも個人的にはちょっと物足りない感もありました。

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ベースはUbisoftお得意のTPS。 シューターとしてもRPGとしても完成度は高め。

本作はMMORPG/TPSといったところで、ARPG要素の強いオンラインTPSとなっております。

プレイヤーはディビジョンという、パンデミック(感染症の爆発的流行)後のニューヨークで、救いの手を求める市民の保護を目的とした組織の一員となって、クエストをこなしつつ秩序の回復を目指していきます。

ニューヨーク市内では散発的にサブクエストが発生したり、メインクエストを進める上で戦闘があったりと、報酬や経験値を得て装備やスキルなどを充実させつつ、更に難関クエストに挑んだり……と、RPG的な要素も多いです。

TPSでありRPGでもあるので、装備の獲得も本作の重要な部分であり、楽しみでもあるのですが、この獲得に関わるのがPvPvE(対人+NPC戦)エリアのダークゾーン。 こうしたところでオンラインマルチプレイならではの楽しみもありますね。

このあたりのTPSとRPGのバランスが比較的良好で、TPSの腕だけでは大きなレベル差・装備差を覆すのは厳しいですし、さりとて装備やスキルを充実させてもラクラクというわけでもないのがいい感じですね。

では、次項から実際に触った感触をば。

美麗な映像、こだわりを感じる演出、完成度の高いゲームプレイ。

プレイ動画は用意していないのですが、前項にあった動画などからもわかる通り、映像美はかなりのもの。 反射表現や、環境の変化に合わせた見た目の移り変わり、炎や火花の描写。 現世代機・現代の最新ゲームならではの映像美を楽しめます。

もちろん見た目だけではなく、キャラクターのモーションなどにもこだわりが見られました。 例えば、本作はリアルタイムに天候が変わったりするのですが、吹雪いたりすると操作キャラが寒そうにやや顔を伏せていたり、状況によって若干武器の構えが変わったり……と細かい部分もリアルに作られていました。

もちろん見た目だけではなくて、ゲームプレイ部分もしっかりと作られている印象。

戦闘部分はカバーアクションを重視したTPSであり、トム・クランシーを冠しているだけあって、緊張感のあるシューターとしてプレイできます。 防具などでHPや防御力(らしきもの)を高めることで生存率を上げることは可能ですが、基本的に棒立ちだとすぐ死んでしまいがちなので、ちゃんといい位置取りなどをしていく必要があり、このあたりで戦略性も確保している感じ。

RPG的な部分としてはスキルが存在し、例えばバリスティック・シールド(防弾盾)を一定時間使用するものであったり、タレットを設置して自動射撃援護をしたり、あるいは回復キットで自分や仲間の回復を可能とするものなどがあります。

これらは性能や効果の変更も可能だったりしますので、自分なりにスキルを選んで使えますし付け外しも簡単なので、ソロプレイ時とマルチプレイ時でスキル構成を変えて遊ぶ……というのも容易です。

その他、装備に関してはドロップ(もしくは購入)で手に入れるわけなんですが、厳密な性能やAffix(追加・特殊効果)は拾ったアイテムごとに異なりますので、LOOT……いわゆるトレハン要素もあります。

そうして得た武器に関してはMOD(スコープ、グリップなど)によって武器カスタマイズも可能ですし、武器の選定やこだわりのカスタマイズなども楽しめますね。 実銃好きには嬉しいです。

程よいユルさと緊張感が楽しめるダークゾーン。

さてさて、Ubisoftとしても推しているのがダークゾーン。 ここは前述のとおりPvPvEエリアとなっており、NPCの敵だけでなく、プレイヤー同士の戦いも起こりうるエリア。 全体的に難易度も高く、その分リターンも大きい仕様となっています。

このダークゾーンはゲームプレイの過程で必ずしも挑まねばならないものではないのですが、通常のエリアよりもレアアイテムの出現率が高かったり、ダークゾーン限定のショップなどもあります。 よって、より良い装備を得るためにはダークゾーンへ挑んだほうがいい、あるいは、挑まねばならない……というわけです。

当コンテンツがユニークなのは、プレイが流動的でユルい共闘と突発的敵対による緊張感が入り乱れている点。

基本的に初期状態ではプレイヤー同士は中立の関係です。 しかし一度発砲し、その上殺害してしまうとローグ状態となり、他プレイヤーに認知され逆に命を狙われる立場になります。 いわゆるPK(プレイヤーキラー)ですね。

このリスクを取る理由としてはやはりアイテムの取得であり、死亡(殺害)するとダークゾーン内で回収済みアイテムをドロップするので、そうした他人のアイテムを奪う理由で殺害するわけです。 もちろん、誤射による望まぬローグ化もありますが。

そのため、目の前のプレイヤーがそうした行為に手を染めるのかがわからないという、疑心暗鬼的な緊張感が常につきまとうわけですが、他方、そうしたプレイをしなくてもアイテム回収は可能だったりもします。 パーティを組まずに手近なプレイヤーと協力してNPC狩りに勤しんだりもできるユルさが同居しているイメージですね。

もうひとつ特徴的なのは、いずれかの手段でゲットしたアイテムはそのままでは使えないし、普通に持ち帰ることは出来ません。 ではどうするのかというと、ダークゾーン内に点在する回収ポイントで回収ヘリを呼び、アイテムを回収してもらう(=汚染アイテムを除染してもらうという設定)ことになります。

これもある程度リスキーなシステムでして、回収ポイントにヘリが来ることになり、多くのプレイヤーが集まります。 回収ヘリの垂らすロープにアイテムをくくりつけるわけですが、そのあいだは無防備です。

よって、その間に襲われるんじゃないか……とか、ローグ集団に一網打尽にされるんじゃないかという危険性もありますし、ローグをする側としても、大規模な反撃に遭遇するかもしれない大きなリスクもありますし、様々な理由から緊張感のあるシステムとなっております。

効率的にはローグ行為を働いた方が早いかもしれないし、それには大きなリスクもある……ので、少なくともOBTの範囲では普通にプレイするプレイヤーが多かったです。 もちろんローグ化して襲いかかるプレイヤーもいましたが、周囲のプレイヤーが団結して立ち向かっていたので、どちらかが一方的……というシチュエーションはあまりなかったかなと。

このあたりは正式サービス後にパワーバランスがどうなるかが不明ではありますが、いい具合に均衡状態が続けば楽しめそうなコンテンツでした。

ただ、個人的に物足りない印象も……。

以上のように、本作を構成する要素はいずれも高水準で、ハマる人はハマり込めるゲームになっているなと感じました。 が、こと個人感はと言いますと、微妙というか物足りない……という印象が強いですね。

本作に私が求めていた部分はやはりLOOT部分だったりするんですが、期待したほどはアイテムがドロップしない(ダークゾーンでもちょっと物足りない)印象なんですよね。 ゲーム性的にはこれくらいでもいいんでしょうが、“あくまでも私は”物足りないという。

そうして得たアイテムも、低レベル帯だからでしょうか……あんまり多様性に富んでいない感じで、ドロップ率・数・多様性ともに個人的にはあんまりだなぁと思った次第です。

続いて、ニューヨークを箱庭化したオープンワールドにおける探索ですが、これもあまり探索の楽しさっていうのは感じられません。 もちろん前述のとおりマップの完成度は高いと思います。 実際にニューヨークへ行ったことはないので、再現性が高いかはわかりませんが。

ただ、調べられるオブジェクトの数や内容的にイマイチで、それほど探索そのものに心躍る場面がなかったかなと。 そこら辺で発生しているクエストは数も報酬もあんまり旨味もありませんでしたし……。

しかしながら、これらは正式サービス後にどうとでもなる部分も多いとも思います。

例えばLOOT部分。 例えばDiabloなどのようにある程度以上のレベルになるとドロップ率が変動するのであれば、(ドロップ品がゴミが多くても)なんとなく満足行くレベルになると思います。

Affixの多様性に関しても、ドロップ品の選定・厳選の楽しさの薄さという根本的問題の解決ではないものの、MODによるユーザー個々人による性能の変化という自由度で補えるかもしれませんし、このMOD集めもLOOTの楽しさに加味できるからです。

また、探索部分も私がプレイしたのはβ版なので、探索できる範囲が狭いだけでなく、そこで拾える素材を使ってのクラフトなども機能レベルで制限されていた(≒素材の使いみちがなかったっぽい)こともあって、イマイチ探索の意義を感じられなかったのも製品版では払拭されると予想されます。

他にもOBTではスキルの強化・効果の変更、Perkの活用、拠点の増改築……といった要素も制限されていたこともあり、そのあたりに本作の更なる楽しみが眠っている可能性も捨て切れません。

結局のところOBTでは触れる範囲が狭かったこともあって、このプレイをもって買う・買わないを決めるのは難しい部分でもあります。 ただ、そうはいっても、散発的にエリア内に発生するクエストの数や種類、その報酬や基本的なプレイのルーチンなどが、自分にはすぐ飽きそうなものに感じられたので、物足りなさと購買意欲の低下は避け得ぬものでしたね。

コンテンツ・プレイの密度がどうなるか次第。

全体的に高品質・高水準ながら、個人的には物足りない(≒方向性やプレイ密度の低い印象が気にかかる)部分もあって、正式サービス後にコンテンツの拡充やそれらの密度がどうなるかで明暗が分かれそうな印象です。

この辺はプレイフィールなどは異なりますがDestinyと同じような印象を受けました。 あの作品も私は最初こそ期待していたし、そこそこプレイしたとは思うんですが、プレイ密度の浅さによって急速に飽きてしまってスピード引退……という流れになってしまいました(もっとも、大型アップデートがそれなりに良好な評判なので、今プレイしなおすと印象が変わるかもしれませんが)。

このディビジョンも、私は同じ道を辿ってしまいそうな印象を強く受けてしまい、最初こそ購買意欲はうなぎのぼりでしたが、今は「発売日購入は見送るかな……」と消極的になってしまっています。 実際、OBTでPS4/PCでトータル10時間弱プレイしましたが、それで満足してしまった感もありますし。

よって、ある意味ではOBTに全く触れていなかった人こそ、本作を正式サービス後に無駄なく・無理なく楽しめるかもしれませんし、もう少しアップデートを挟んでコンテンツが拡充されてからフレンドと乗り込んでみるのもいいかもしれません。

くどいようですが、コンテンツやプレイ密度の薄さは私個人としては気にかかるものの、一般的に見れば必要十分なレベルに達しているゲームだと思います。 後は発売直後の熱狂にすぐ乗りたいのか(友人らと騒ぎたいのか)、どの要素に期待しているのか……といった部分で、すぐに手を出すかどうか決めるべきなのかなと思います。

ちなみにOBTの状態では、PS4版において拠点の出入り口付近(拠点と市街地を繋ぐ除染ゾーンなど含む)などで、著しくパフォーマンスが落ちてガックガクになる現象が頻発しました。

サーバーレスポンスのせいか、スペックのせいか、私の回線のせいか、友人とマルチプレイしていたからか……など原因は不明ですが、PC版でソロプレイしていた際は一切そのような現象が起きなかったことは付記しておきます。

Win7、Ci7 4700、GTX770(4GB)、16GB RAM……というような構成で中~高設定を織り交ぜてプレイしていましたが、安定して60fpsを出すには至らなかったものの、まずまず満足行くプレイが可能でした。

おまけ (開始直後のバグ動画):


この記事を書いた人

壬生狼
みぶろと読みます。 活動名は他にmiburo666・Lupus(ルプス)など。
ゲーム、音楽、映画などが趣味。 このブログではゲーム系記事を公開しています。
現在のアイコンはPSO2のマイキャラであるルナール。
記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。
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