こちらで更新継続中。「ソードアート・オンライン Re:-ホロウ・フラグメント-」をプレイしたよ。 完全版……じゃ、ない。

「ソードアート・オンライン Re:-ホロウ・フラグメント-」をプレイしたよ。 完全版……じゃ、ない。

SAO: rehf イメージ

PS Vitaで発売されたSAO:HFをPS4向けに追加要素や改善点コミコミでリファインした、SAO:ReHF。

ゲームディレクターズエディションを購入したため、本作もプレイすることができたのでこちらの手触りの感想なども書いていこうかなと。

もろもろ、完全版とは言いがたいかなぁとは思うんですが、改めてやってみると良作だなぁと。

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単なるキャラゲーに終わらないコンテンツ量。

序盤の、ゲーム開始から76層攻略までを25分くらいにまとめたプレイ動画を用意しましたので参考までに。

正直なところをいうと、SAO:HFに関しては一定以上の好感を持ちつつもあまり褒められたゲームではないと思っていました。

操作性やカメラワークの悪さ、ユーザビリティ不足で洗練されていないUI構造や設計、ひどいボス戦、気持ち悪いエピソードの数々……などなど。

そのほとんどは本作でも健在というか、手が加えられているわけでもなく継続してあるんですが、それ以上にシステム理解を深めると存外チマチマと遊べて楽しいんです。

キャラ育成ひとつとっても、多様な武器とそれに付随したSS(ソードスキル)やバトルスキルの数々、OSS(オリジナルソードスキル)なんてのもありますし、全てやりこなそうとすると100時間以上は軽くかかるボリュームがあります。

もちろんそこまで遊び倒さなくても本作を楽しめるんですが、手軽にでもじっくりとでも遊べ、遊びつくすには相当長い間遊べるというのはポイント。

他方プレイ時間を嵩増ししていないか?というのも目立ち、一部のクエストやらミッション、あるいは武器強化の仕様などは目に見える形で時間稼ぎ・嵩増しがすぎるなと。

幸いそのあたりを無視してもたいていは問題ないのですが、完全に遊びつくそうとなるとそうしたつまらない部分で時間を吸われる形になりかねないのは、どうなのかな?と思いますね。

いずれにせよ、本作の価格ないしPS4版SAO:LSの同封作品としては、相当遊べる部類です(それこそ、SAO:LSよりも遥かにやりこみ要素はあります)。

バトルシステムのとっつきにくさと粗さがネック。

RPGにおいて大半の時間をともにすることになる戦闘システムですが、本作はここがとっつきにくい上に粗雑なのが最大のネックです。

とっつきにくさで言えば、MMORPGやそれなりに高度なシステムを構築しているRPGの知識がないと、本作のシステムは理解を進めるのに時間がかかるということ。

ヘイト、バフ/デバフといった用語は近年だとMMORPG以外でも聞かれるようになってきたとはいえ、まだまだゲーマー一般用語には一歩及ばない印象です。 本作でもこのあたりを筆頭に、様々なMMORPGではおなじみの(だけれども一般的とはいえないかもしれない)用語が頻出します。

それだけでなく、イマイチ効果が漠然としていてわかりにくいスキル説明なども合わさり、そのスキルがどの程度・どのように有効なのかが伝わりにくいのがとっつきにくくしていると思います。 事実、未だに効果の程などがわからんのがいくつかありますし。

スキル説明

そもそもリジェネという表現が一般的か疑問が残りますが、実際の効果の程も特に書かれておらず、有用性を測りにくい。

前者のMMORPG由来の用語などは、VRMMOを題材にしたSAOのゲームということもあって雰囲気作りに一躍買っているので、必ずしも悪とはいえないでしょう。

しかし、後者の漠然とした説明というのは厄介で、せっかく多様な武器やスキルが存在するのに、そうしたよくわからん説明のせいで有用性がプレイヤーに認知されないのは問題じゃないでしょうか。

そうした全体的な情報量の多さに反して説明不足などが目立つので、(ゲーム)初心者はもちろん、ある程度ゲーム慣れしていてもイマイチすんなりと理解が進まないんじゃないかと感じます。

バトルシステムの粗さは……カメラワークが酷くて、距離が近いので状況把握がしにくいのが前提にあって、ボスの作りの悪さが拍車をかけています。

本作のボスもAoE(いわゆる範囲攻撃)を出してくるんですが、予告がやたら長い(≒準備時間が長く、いつ来るかわかりにくい)んですよね。

しかもその上、前方扇範囲を出したので逃れようとしたら、こっちをガッチリロックしてターンテーブル式に追従・回転して軸合わせしてくるという……いや、それやっちゃいけないパターンだから。

AoE

カメラ近い、画面暗くなる(後述)、AoEはしつこく長い。 色々ひどいです。

更にそれが終わったら今度は自分中心の範囲攻撃とか。 そうして連発してくるもんですから、スタンとかで止めるのも間に合わず……というかめんどくさくなってくるという。

で、かわさないとかわさないでやたらスタンなどの状態異常になって、もう殴られ放題、SS潰され放題でグッチャグチャですよ。 しっかりとやればそうはならないのかもしれませんが、元々の出来がガバガバなので真面目にやろうと思えないのが難点です。

さらに表示領域の関係もあるのか、UIかぶりや切り替わりでほしい情報が隠されたり潰されたりするのも×。 操作性の悪さやUIの設計・構造と合わせて、微妙にストレスフルです。

UI

さっきの画像とあわせて、明るさの比較にご活用ください。

おまけにSAO:ReHFからの追加不満点として、ボス戦においてボスがAoE使用時などに画面が暗くなるようになりました。

仕様・演出なのかバグなのかわかりませんが、記事公開時点では依然残り続けており、非常に見辛くてストレスフルです。 ここはリファインどころか劣化しました。

ストーリーやサブエピソードの質の低さも気になる。

メインストーリーとなる階層攻略編における、100層まで続くデスゲーム……のお話がですね、全然盛り上がりません。

そもそものお話としての進度も遅々として進まない……以前に大した内容・濃さがないもんで、非常に薄く薄く引き伸ばした結果、進展が感じられず肝心の中身も超薄味という結果になっています。

ホロウエリアパートは完走したことがないので未知数ですが、階層攻略編に関しては階層とそれに対するシナリオ製作のリソースが不足していたんじゃないですかね。

また、各ヒロインらとのエピソードや、ときおり挿入されるサブエピソードですが、全体的に気色悪いものが多いです。

いわゆるハーレムものにありがちな、誰かと話しているとヒロインたちがみんな集まってきて主人公を取り合う……みたいなのばっかりです。 内容も好きじゃないし、しかもパターンが画一的なのでうんざりしてきます。 ああ、またか、と。

ヒロイン個別のエピソードでも「キリトがこんなことを言う/するだろうか……?」と疑問に思う場面もあり、どうにも素直に楽しめないんです。

この点、SAO:LSではメイン・サブともにシナリオはそこそこ見れるものになっているんですが、こちらはちょっと褒められたものではないですね。 シナリオには期待せずにおいたほうが精神衛生上いいかと。

グラフィック比較など。

PS Vita版と、PS4版の大雑把なグラフィック比較をここらでしようかと。 上がPS Vita版、下がPS4版です。 PS4版の方は撮影時のガンマ設定のせいで若干暗くなっている部分もあります(特にダンジョンで顕著)。

クエストボード1

クエストボード2

ボス前1

ボス前2

ボス1

ボス2

まぁ、間違ってもPS4ならでは!みたいな映像美ではないです。 あくまでもPS Vita版と比べれば……っていう感じですね。

ただまぁ、本作はアニメ版を元にしているわけで、アニメ調のキャラばかりということと、グラフィックが面白さや楽しさに関わるようなタイプのゲームでもないので、大した問題じゃない気もします。

無論、このレベルのグラフィックのゲームをわざわざ据え置き機で……?という思いもないではないですけどね。

引き継ぎについて。

そんなに難しい手順はないです。

  1. SAO:HF(Vita版)を最新バージョンにし、タイトルメニューからセーブデータをアップロード。
  2. SAO:ReHF(PS4版)を本体にセーブデータが存在しない状態で起動し、システムメッセージにしたがって引き継ぎ。

……と、たったこれだけです。

スキルやレベル、好感度、パートナーの戦闘傾向、各種アイテム・装備……といったものはほとんど引き継ぎ可能。 一方で階層攻略状況などは初期化され、はじめからやり直しです。

トロフィーもSAO:HFと同条件のものがほとんどですが別トロフィー扱い。 引き継ぐデータの内容次第で、コンプリートまでの時間も大きく変わるでしょう。

その他、レベルキャップ開放やオンラインマルチプレイ対応という新要素もあるので、既にやりこんだ人はデータ引き継ぎをして更にやりごたえのあるコンテンツに挑戦してみてくださいね。

以前よりは楽しめるようになったけど、手放しでオススメはできない。

以前やっていたブログでSAO:HFのレビューを書いたことがあるんですが、その時よりはよりシステム理解を深め、本作の楽しさ(主にキャラ・スキル育成や武器の獲得・強化ですが)に少し気づけたので印象は好転しました。

しかしながら依然として戦闘(特にボス戦)での不満や、シナリオの不備に対する不満、そして新たに追加された謎の画面の明るさ変更という不満など、不満は決して少なくない数が存在しています。

完全版とは言えない出来とはいえ、じっくり・チマチマ・サクサクと様々なスタイルでそれぞれ楽しめるわけですし、コンテンツ量やゲーム性としてはなかなかのものを持っている作品です。

SAOファンなら!とか、RPG好きなら!とかのように簡単にオススメできる作品ではないですが、最初のシステム周りのとっつきにくさや粗さを克服できれば、存外長いこと遊べるパートナーになってくれるかもしれませんよ。

この記事を書いた人

壬生狼
みぶろと読みます。 活動名は他にmiburo666・Lupus(ルプス)など。
ゲーム、音楽、映画などが趣味。 このブログではゲーム系記事を公開しています。
現在のアイコンはPSO2のマイキャラであるルナール。
記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の商標、または登録商標です。
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